挨拶文

綾部市長
山崎 善也 様
綾部市制施行75周年記念事業「第3回あやべ水源の里トレイルラン」に、国内は北海道から九州まで、また海外からもエントリーいただき、心から歓迎申し上げます。
本大会は、昨年の第2回大会においてランニングサイト「ランネット」で全国1位に選ばれ、高評価をいただきました。会場となる上林地区は、歴史的建造物・国宝「光明寺二王門」に代表される文化遺産と、京都丹波高原国定公園の豊かな自然が融合しており、他にはない魅力にあふれています。
エイドステーションでは、綾部でしか味わうことができない逸品に加え、笑顔と真心で皆様を歓迎します。
選手の皆様には、眼下に広がる雄大な景色や地元産品に触れ、ゴール後は「あやべ温泉」でゆっくりと疲れを癒され、最後まで綾部の魅力を満喫していただければ幸いです。
会場近くにはミツマタの群生地もあり、3月下旬から4月上旬にかけ、黄色の可憐な花が山一面に広がり、幻想的な空間へといざないます。また、本年1月から3月にかけてテレビ放映されたドラマ「アリスさんちの囲炉裏端」のロケ現場にも隣接していますので、ぜひお運びください。
選手の皆様が本大会を堪能され、無事完走されることを心から祈念申し上げ、歓迎の言葉とします。
すべてが楽しめる大会に

NPO法人北近畿みらい理事長
元綾部市長
四方 八洲男 様
主宰しておられるFunTrails合同会社の奥宮さんの原稿依頼文の中に「選手、地元、スタッフのすべてが楽しめる大会をモットーに準備を進めております」との文言があった。
当たり前といえば当たり前だが、「楽しもう」という志をはっきりと打ち出している。事実、今までの「あやべ水源の里トレイルラン」はその通り。良い思い出を紡いできている。
勿論、その主人公は選手の皆さん一人一人である。
今から20年前、私が綾部市長の時に同情を込めた「限界集落」という言葉が日本中をかけ廻っていた。
しかし、私の考えは違っていた。
「限界集落」は「足の指」だ。その指がくさってしまえばどうなるか。身体全体に及んでくるだろう。
命を支える大切な「水源」ではないか。
「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」という上下流、農山村と流域の都市との交流で互いに支え合わねばならない。
限界だ、絶滅だと決めつける貧困な思想を乗り越え、互いの存在を認め合い、関係する人を増やしていけば双方に喜びと楽しみが湧いてくる。
そんな思いで「水源の里」と名づけたのだが、トレイルランを通じて自らの足で確かめ、住民との交流を楽しみにしてもらえる人が本年、既に500人を超えていることに綾部市民は胸を弾ませている。
選手の皆さん、ありがとう!